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<オフィス備蓄の基本>災害時の「帰宅困難」に備える

オフィスの備蓄、しっかりと準備できていますか?

東京都が発表した首都直下地震等による東京の被害想定によれば、都内では約453万人の帰宅困難者が発生すると想定されています。
また、災害時にはむやみに移動せず、職場や学校などで3日間待機する一斉帰宅の抑制を呼びかけています。

なぜ、一斉帰宅を抑制するのか?

  • 道路や歩道が多くの人で埋まり、大渋滞が発生することで、警察・消防・自衛隊の車両が速やかに現場に到着できず、人命救助のカギとなる72時間の救助・救命活動に支障がきたす
  • 徒歩帰宅中に余震等で二次災害に遭う可能性がある

大規模地震の発生時はむやみに移動せず、職場、外出先等の安全な場所に留まりましょう。

まずは最低3日分の備蓄を

企業としては、従業員が最低3日間、オフィス(施設・店舗)に留まれるように水や食料等の備蓄をするようにしましょう。
基本となる備蓄品と、それぞれの備蓄量についてご紹介します。

まずはこれから!基本のオフィス備蓄

1人あたり:1日3ℓ、3日間で9ℓ

従業員が50人の場合、450ℓの水が必要となります。
一般的なペットボトルの水の賞味期限は2~3年です。これだけ多くの水を管理して短期間で使いまわすのは大変です。
備蓄には平常時使う飲料水と合わせて、長期保存水を活用することをおすすめします。

長期保存水を見る

備蓄食

1人あたり:1日3食、3日間で9食

上記の量を1点1点考えて、全ての従業員の備蓄食を用意することは大きな負担です。
またひとつひとつの食品の賞味期限が違うと、その管理も複雑になります。
3日分の食品がセットになっている備蓄食セットを活用しましょう。

アレルギーフリーやハラール対応の備蓄食のセットもあると、より安心です。

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簡易トイレ

1人あたり:1日6回、3日間で18回*

断水により、トイレが使用できなくなることを想定し、簡易トイレを備えておくことが必須です。
洋式トイレに被せて使えるものが便利です。また、廃棄用の袋が付いていたり、廃棄時に可燃ゴミとして簡単に廃棄できることも重要です。
*個人差があります。多めに備えておきましょう。

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毛布や保温シート

1人あたり:1枚

毛布が使えることがベストですが、水に濡れてしまったり、かさばることがネックになります。
真空パックされた毛布や、ポケットに入るほどコンパクトな保温シートを備えておくと安心です。
寒いときには、毛布を羽織った上から更に保温シートをかけると寒さが和らぎます。

毛布や保温シートを見る

ヘルメット

1人あたり:1個

命を守るためには、まずは頭を守る必要があります。
オフィス内では電球が割れて落ちてきたり、オフィス街ではオフィスビルの窓ガラスが割れて頭上から落ちてくるリスクもあります。
コンパクトに保管ができ、「飛来・落下物」の国家検定合格品であるオサメットをおすすめします。

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普段から多めに購入しておくもの

以下のものは普段から多めに購入して、常にストックしておくようにしましょう。
トイレットペーパー・乾電池・ウェットティッシュ・除菌シート・使い捨てカイロ・キッチンペーパー・ラップ・アルミホイル・ポリ袋

大きな災害が発生すると、道路が遮断されたり、大渋滞になったり、必要なタイミングで物資が届くとは限りません。従業員の安全と健康を確保するためには、備蓄品が必要不可欠です。
必要な備蓄品の種類と必要量をリストアップし、しっかりと揃えておきましょう。

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