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出資を受けるにはどうしたらいい?メリット・デメリットやチェックポイントを確認しよう

起業するときや次の事業展開のために、資金調達をすることがあります。その場合、出資を受けることもあるでしょう。では、具体的に出資を受けるにはどうしたらいいのでしょうか。本記事では、出資を受けるためにできること、出資を受けるメリット・デメリット、チェックすべきポイントなどをご紹介します。

 

出資を受けるには?


今後の事業展開を進めるために、投資家から出資を受けるケースもあります。出資を受けるには、主に以下の方法があります。

 

企業価値を高める

投資家から出資を受けやすくするための方法の1つが、企業価値を高める方法です。企業に魅力を感じてもらえば、出資してもらいやすくなるでしょう。企業価値を高めるには、投資家がどのような点で企業を評価しているのか知っておかなくてはいけません。一般的に、投資家は以下の点で企業価値を判断しているとされます。

 

・事業の成長性

・整合性と実効性のある事業計画を立てているか

・どの程度の収益が見込めるのか

 

企業側は、上記の点を中心に投資家にアピールする必要があるでしょう。では企業側は、どのように企業価値を高めればいいのか、一例をご紹介します。

 

1.事業計画を策定する

投資家に企業価値をアピールするには、整合性と実効性のある事業計画があることが大切です。多くの投資家は、利益のために成長可能性の高い企業に投資を行いたいと考えているためです。事業計画を策定する際には、共同創業者といった創業メンバー候補などと、しっかりと議論を行い、客観的な視点から作り上げることが重要とされます。

 

2.革新的なアイデアを出す

革新的なアイデアは、事業の成長性を予測するために使われる材料の1つです。ただし、アイデアだけでは利益につながるかどうか分からないため、検証が必要でしょう。検証プロセスの例として挙げられるのが、顧客とのすり合わせです。顧客に寄りそうようなアイデアを出せれば、投資家に企業の魅力をアピールしやすいでしょう。

 

ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家に接触する

2つめの出資を受ける方法が、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家と接触する方法です。どちらも、ベンチャーやスタートアップ企業など、これから成長が見込める企業に対して出資を行っている投資家です。それぞれの特徴をご紹介します。

 

ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタルは、高い成長が見込める未上場企業に対して出資を行う組織です。政府系、金融系、事業系などの種類があります。企業で出資を行っているため、数千万~数十億円まで幅広い金額の出資を行っています。ただし、その分エンジェル投資家よりも審査が厳しい傾向にあります。

 

エンジェル投資家

エンジェル投資家は、起業したばかりの未上場企業に対して出資を行う個人投資家です。出資を行う見返りに投資先企業の株式を収得し、その企業が成長した際にキャピタルゲインを獲得するのが主な目的です。

 

出資を受けるメリット


出資を受けるメリットには、主に以下が挙げられます。

 

返済の義務がない

出資は返済の義務がありません。そのため、仮に事業に失敗し、倒産しても個人的な借金を抱えることにはならないのが特徴です。

 

投資家からのアドバイスを提供してもらえる

出資の際には、投資家から適切なアドバイスを貰える場合があります。ビジネス的な知見やノウハウに持っている人にアドバイスを貰えれば、企業は成長しやすくなるでしょう。

 

出資を受けるデメリット

出資はメリットだけでなく、以下のようなデメリットも挙げられます。

 

会社の経営権を奪われるリスクがある

発行する株式の数や持株比率によっては、会社の経営権を奪われるリスクがあります。企業よりも投資家の方が持っている株式が多い場合、投資家が経営の実権を握るということにもなりかねません。

 

配当金が増加し過ぎる可能性がある

業績が向上した場合、出資者に支払うべき配当金は増加する場合があります。特に、外部に株主がいる場合に起こります。配当金以外にも、役員報酬が増加してしまうなど、見返りが増加するケースもあるので、留意しておきましょう。

 

出資を受ける前のチェックポイント


出資を受けるには、以下の点をチェックしておきましょう

 

出資者による経営の介入に注意する

経営者と出資者の出資比率が11になると、同等の経営権が与えられます。このため、経営方針が異なると、トラブルが発生する場合もあります。出資者に介入されたくない場合は、株式の2/3以上を保有するようにしましょう。

 

出資者に対しての説明責任を果たす

出資者に対しては、各施策の説明責任が生じることを理解しておきましょう。出資を受けた場合、出資者への説明や、理解を得る責任や工程が発生します。そのため、事業を推進する上で制約を受けないよう、契約内容においては十分に注意する必要があるでしょう。

 

出資を受けるメリット・デメリットを知ろう

企業や事業拡大の際には、出資を受けるケースも多くあります。ただし、出資を受けるということにはメリット・デメリットもありますので、よく理解しておく必要があるでしょう。

 

参考サイト

https://www.utokyo-ipc.co.jp/column/receive-investment/

https://j-net21.smrj.go.jp/startup/manual/list4/4-2-5.html

https://sogyotecho.jp/investment-from-investor/

https://www.aiful-bf.co.jp/column/2513/

https://corporate.ai-con.lawyer/articles/capital-increase/37




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