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「神戸レザー」誕生 〜作り出す神戸の未来と世界への挑戦〜

匠 -Philosophy

「神戸レザー」誕生 世界へ「ビーフ」に並ぶ存在目指す





「陰影」
「形憶」
「感温」

 兵庫県但馬地方で長年受け継がれてきた肉牛品種、但馬牛のうち、肉質などの基準を満たしたものだけが認定される神戸ビーフ。これまでその皮革は他の牛と区別されることなく再利用されていたことに着目。世界的に知られている神戸ビーフの皮革を使うことで付加価値が生まれるのではないか、と試作を重ねた。ただ、すでに世界で数多くの皮革が流通している中で、神戸ビーフの知名度だけに頼るだけでは購買につながらない。そこで神戸レザーならではの素材開発の切り口を探したどり着いたのは三つ。まず皮革に立体的なデザインを型押しする「陰影」、特殊な加工を行い力を加えた通りの形を保つ「形憶(けいおく)」、温度で色が変わる「感温」だ。
2019年4月にイタリア・ミラノで開かれた若手デザイナーのコンクールに出展した作品は「神戸ビーフの副産物を価値の高いものに生まれ変わらせた」と高い評価を受け、最優秀賞を受賞、7月には「神戸レザー協同組合」を設立。「神戸ビーフ」の流通を管理する神戸肉流通推進協議会の協力も得ながら、世界市場を狙ったブランド構築に向けた動きが本格的にスタートした。 


Make Our Sustainable 自分たちで考え、作り出す神戸の未来 



 まず取り組んだのが、海外デザイナーとの協業による商品開発だ。ルイ・ヴィトンやディオールなどでデザイナーを務めた経験を持つ2人のフランス人デザイナーに依頼、皮革製品の製造、皮革の製造の現場を見てもらい、どんな商品にするかイメージを膨らませてもらった。
 2人のデザイナーからは「神戸レザー」のコンセプトについて貴重なアドバイスも。当初は「Eat&Use(食べたら、使う)」というキーワードを全面的に打ち出し、肉のイメージを強調しようとしていたが、「動物愛護や菜食主義者をはじめ多様な考え方の人に配慮した方がよい」との指摘を受け、「Eat&Use」のさらに上位に当たる全体コンセプトを作った。
 そしてできたのが、阪神・淡路大震災の経験を経て、多様な主体が連携しながら復興を成し遂げてきた知恵を生かし「Make Our Sustainable(自分たちで考え、作り出す神戸の未来)」というコンセプトだ。「震災の経験を踏まえ、地域の社会課題を連携によって解決するという世界に通用するコンセプトをしっかり固めることができたことで、地元の神戸ビーフやイノシシを扱う思いを海外の人に伝えやすくなった」と同組合理事長の片山喜市郎さんは言う。


パリでの予想を超える反響


 2020年1月には、フランス・パリで開かれたインテリア・デザイン関連の見本市「メゾン・エ・オブジェ」に初めて出展。展示ブースに、「陰影」の財布、「形憶」のバッグなどを展示した。活用されていなかった皮革を再利用していることや、その加工技術に対する関心は非常に高く、予想の3倍以上となる100件超の商談につながった。とりわけ神戸ビーフの皮革を使っていることから来場したバイヤー、デザイナーからは「食」との親和性に高い評価が得られた。片山さんは「1年目で想像していた以上の手ごたえをつかむことができた。今後は国内外で積極的に商品開発を進めていきながら神戸ビーフと並ぶブランドを世界で確立していきたい」と意気込む。
“自分たちで考え、作り出す神戸の未来”。神戸レザーの挑戦は始まっている。



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